25雪女のその後がわかる!青梅妖怪伝説遊遊ツアー
美しい雪女、やさしい閻魔様、あずき婆……実は妖しい伝説が数多く残る“妖怪の里”青梅。このツアーではミステリアスな伝承が残る4つの寺社を訪ね、最後は海外でも上演経験のあるプロの紙芝居師による紙芝居「雪女のその後」を鑑賞。妖しいロマンに魅せられる2時間の伝説めぐりをご一緒に。
やさしい閻魔とタヌキの怪異を巡る
青梅観光案内所をスタートし、まずは「梅岩寺」へ。ここにおわす閻魔様は慈愛あふれる安産の神として慕われてきたんだとか。怖いお顔に秘められた意外な一面を見るようです。続いて訪れたのは、ムジナババアの伝説が残る「清宝院」。老婆に化けたタヌキが上半身しかない姿で人々を驚かせたそう。青梅エリアには今も多くのタヌキが生息しているそうですよ。
珍しいネコたちに出会える「常保寺」へ
招き猫のような姿をした“猫地蔵”で知られるのが「常保寺」。この日は、お釈迦さまが亡くなった時の情景を描いた大涅槃図の特別拝観が実施されていました。そこには、普通は描かれることのない動物の姿が。フサフサとした小さな猫が、こちらをじっと見つめていました。
明治の文豪がつづった「雪おんな」の地へ
明治の作家・小泉八雲の著書『怪談』に収められた作品「雪おんな」は、現在の調布橋のあたりが舞台の物語とか。橋の上から豊かな緑と多摩川の清流を見下ろして、雪深かったかつての農村を重ねれば、文豪の描いた妖しい世界が目に見えるようです。
橋の下にあずき婆が現れた「宗建寺」へ
「宗建寺」の住職によれば、東を流れる別当沢(べっとうざわ)は、もとは豊かな水量だったとか。夜中になるとザアッザアッと大きな音がして「あずきをとごうか、人をとって食おうか」との歌声が聞こえたという怪異が伝わっています。
雪女の切ない“その後”に聞き惚れる
国登録有形文化財である「青龍Kibako」では、普段は入れない蔵の中でプロの紙芝居師・尾花栄一さんによる「その後の雪女」を鑑賞。美しい雪女の新たな伝説は、怪異をめぐるツアーの締めくくりにふさわしい、ロマンチックなものでした。