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コラム

渡辺満里奈の家族の仲を深める東京さんぽ
「夫婦にとっても子供たちにとっても特別な時間」

東京の街を愛する著名人の“さんぽ術”をお届けするインタビュー企画「東京街歩きコラム」。

今回は、妊娠中から夫・名倉潤さん(ネプチューン)とのさんぽが日課だったという渡辺満里奈さんが登場。家族との仲を深めるきっかけになるというさんぽの魅力を伺いました。


歴史や背景まで知ると“東京愛”が深まる

10代や20代の頃は、渋谷や原宿などでショッピングや食事を楽しんでいたという渡辺さん。ここ最近は、自然のある景色がお気に入りだそう。

「若い頃はカルチャーの発信地的なにぎやかな街が好きでしたが、今は自然のあるところが落ち着きますね。東京のいいところって、どんなエリアにも繁華街から自然豊かな場所まであって、いろんな顔を持っているところだと思います」

渡辺さんは、歳を重ねるうちに、都内で自然に触れる喜びを知ったそう。今回の撮影でお連れしたのは、白金台にある「国立科学博物館附属 自然教育園」。東京の中心部にありながら、自然本来の姿を残す貴重な森林緑地です。





「やっぱり気持ちがいい、最高です!ここまで手付かずの自然に触れられる場所が東京にあるなんて…。いい意味でショックです(笑)」

室町時代の豪族の館からはじまり、江戸時代には高松藩主松平頼重の下屋敷、明治時代には陸海軍の火薬庫、大正時代には宮内庁の御料地に姿を変えてきたという歴史背景もまた、渡辺さんを釘付けにしている様子。

「大きな木を見れば長くこの地を生き抜いてきたんだと実感できますが、姿を変えながらも何百年もこの地で受け継がれてきた歴史があると知ることで、いつもの東京がより愛おしいものに感じられますね」


夫婦2人でのさんぽが結婚後の日課

コロナ禍以前のさんぽのお決まりコースは、夫・名倉潤さんと出かけた有栖川宮記念公園。2007年の第1子誕生前、妊婦の時の思い出を懐かしそうに振り返ります。


「長男はのんびり屋さんなのか、予定日を過ぎてもなかなか出てきてくれなくて…。『たくさん歩いた方がいい』とお医者さんからのアドバイスもあって、夫と一緒に起伏の多い有栖川宮記念公園によく出かけていましたね。なぜ夫も一緒かって? だって子供もまだ産まれてないし、暇じゃないですか(笑)」

そう照れ笑いする渡辺さんですが、結婚記念日や誕生日を名倉さんと一緒に祝う様子をSNSにもアップするほどの仲良し具合。その秘訣を聞けば、さんぽ時の夫婦の会話にあるようです。



「子供が生まれてからも、夫婦2人で犬のさんぽをすることが日課なんです。『歳をとったらあれしたいね』とか『風が冷たくなってきたね』なんて会話をしながら。もう老夫婦みたいですよね(笑)。だけど、この時間こそが、2人にとってもいい時間になっていると思うんです」

結婚する時に決めたのは、お互いに思っていることを溜め込まないことだという。

「そのために、しっかり話し合いをしようというのが私たちのスタイルなんですが、このさんぽでお互いに思っていることを話し合うこともあるんです。家のような閉ざされた空間よりも、開放的な空間を歩くさんぽなら、自分の心の内を明かしやすいですしね」


家族で過ごした風景をお守りがわりに

夫婦2人にとって大切なさんぽ時間。子供たちを連れだっての家族でのさんぽは、駒沢公園で過ごすことが多いと渡辺さんは言います。

「4人乗りの自転車でサイクリングコースをぐるぐる回ったりと、子供が小さい時から駒沢公園での思い出は尽きませんね。

今ではひとりで自転車にも乗れるどころか、1周2kmほどのランニングコースも走れるようになったし、家族でピクニックをしていても、大人がだらっとしている横で子供たちは自由に遊んでくれています。そういう姿を見ると成長を感じますね。

子供たちが大きくなっても、こうしてさんぽに出て公園の中で一緒に過ごせるのは幸せなことですし、気持ちのいい空間で時間を共にすれば、家族の絆が自然と深まっていくような気がします」


コロナ禍に見舞われた今年は、家族と過ごす時間はとくに特別だったと渡辺さん。

「長男は中学1年生になったばかり。新しい環境でいろんな子に出会って、いろんなものに触れて吸収して、成長していく年になるはずでした。その時間を断たれてしまったので、きっと寂しさや戸惑いがあったと思います。

だけどここ最近は、テイクアウトを行なっているお店も充実しているので、さんぽコース途中のお店でメニューをテイクアウトしてピクニックするのもいいかも!」



「家族の繋がりがより大切な時期だったから、いつも以上にさんぽに誘う機会が多かったですね。おかげで私たち親も普段歩かないような距離を歩けて、いい体力づくりができました(笑)」


夫への愛、子供への愛。家族愛に満ちている渡辺さんですが、今後家族と一緒に訪れたいさんぽコースもまた、母の愛が盛り込まれています。

「上野で史跡巡りとか、テーマを決めるのも楽しそう。だけど、こういう勉強チックに持っていくと、すごく嫌がるんですよね(苦笑)。

でも子供たちには、歴史的な建造物や史跡など東京の魅力に今のうちから触れさせてあげたい。自分が子供の頃、家族で行った浅草や皇居なんかは、大人になってから近くを通るたびにその当時の思い出がよみがえって嬉しい気持ちになるんです。

何かに悩んで立ち止まった時に、そういう思い出が東京の至る所にあれば、ちょっとは心強くいられるんじゃないかなって」


そんな渡辺さんがオンラインツアーを体験するとしたら?

「作家の池波正太郎先生のエッセイが大好きなので、その中に登場する神田の街巡りをしたいですね。今も残っているならば、お蕎麦屋さん、あんこう鍋屋さん、とりすき屋さんなど、池波先生ゆかりの地を回りたいです。

実は以前にやったことがあるんです(笑)。昔ながらの風情が色濃く残っていて素敵だったので、オンラインツアーでも楽しんでみたいです」


さんぽのお供は、ショルダータイプのバッグ

「さんぽの気持ちよさを存分に味わうために手ぶらで歩きたいので、ショルダータイプのバッグをお供にすることが多いです。中に入れるものも、お財布とスマホくらい。

服もカジュアルなものをチョイスしていますね。やっぱり軽装で歩きたいんです(笑)。街歩きでもOKなように、シックな黒のものを選んでいますよ」








渡辺満里奈(わたなべまりな)/タレント
1970年東京都大田区出身。
1986年『夕焼けニャンニャン』(CX系)でアイドルグループ「おニャン子クラブ」の会員番号36番として芸能界デビュー。
解散後は、テレビやCM、雑誌などで幅広く活躍する。
2005年にお笑いトリオ「ネプチューン」の名倉潤さんと結婚し、2007年に長男、2010年に長女を出産。現在は、食や手芸を題材にした自然体なライフスタイルにも注目が集まっている。

メイク・スタイリング/三上津香沙 撮影/森川昇 取材・文/船橋麻貴 撮影場所/国立科学博物館附属 自然教育園



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